複数の列車地縁対策案の効果分析 ~東急田園都市線と東京メトロ半蔵門線を対象に~

川村孝太朗さん

現在、東京圏の鉄道は、電車の遅れが慢性的に発生している状況である。川村さんはこの遅れを縮小させるため、列車の運行を再現するシミュレーションシステムの開発を行い、このシステムにさまざまな遅延対策を組み込むことで、遅延の減少効果を推計する研究を行っている。

川村さんは「移動閉そくシステム」という新しい信号システムの効果を検討するため、列車間隔が短く、混雑が激しい、また相互直通運転を行っている東急田園都市線で研究を行った。その結果、システムを導入した際、朝ラッシュ時に発生している現在の遅延時間に比べ、48.8%の減少効果を得られたという。またそのほか、ホームや線路の増設や電車の速度についてなど、5種の遅延対策についても分析を行った。

今後については「突発的に発生している通常よりも長時間の駅停車(車内急病人、非常ボタン作動、ドアの差異開閉など)に関し、発生頻度や発生分布を解明し、より効率的な遅延対策の検討を行っていきたい」と話している。

<指導教員:岩倉 成志 教授(土木工学科)>