協同抽出効果の発現による含浸吸着材の吸着挙動の変化に関する研究

大野 真平さん

原子炉由来の高レベル放射性廃液処理には抽出クロマトグラフィ法の適用が検討されている。しかし、本法に使用される含浸吸着材は未だ研究段階であり課題が多い。そこで、大野さんは新規吸着材を開発するため協同抽出効果に着目し、その発現に最適な含浸率を検討することを目的に研究を行った。

具体的には、新規吸着材の開発するため、二つの抽出剤を混ぜることで抽出性能の向上が得られる協同抽出効果に着目し、CMPOとHDEHPという2つの抽出剤を使用して本効果に最適な含浸割合を検討した。その結果、協同抽出効果を発現するのに最適な含浸割合はこれらを重量比20対8となるよう含浸することであると確認された。

今後について大野さんは「本研究はまだまだ検討すべきことが多くとてもやりがいのある研究なので、残りの1年間でさらに研究を続けることで新たな知識を得られればと考えています。また今後は、核燃料サイクルにおける再処理工程の技術革新に貢献出来るようさらに邁進していきたいです」と話した。

<指導教員:新井 剛 准教授(材料工学科)>