蒸気コーティング法により形成された耐食性皮膜の電気化学挙動

神山直澄さん

マグネシウム合金は鉄の4分の1、アルミニウムの3分の2の軽さを有する、実環境で使用できる最軽量の金属である。しかしながら、腐食しやすいという欠点を有している。神山さんは研究で、蒸気コーティング法という環境に優しい手法で耐食性皮膜を作製し、電気化学測定の挙動から最適な条件の探索を図った。形成された皮膜は緻密で、欠陥を有しないことを明らかとした。また、最も耐食性を示した皮膜は、膜内にLDH(層状物質)という腐食促進物を捕捉するような物質が多く存在した。二つの電気化学測定から相関性を示す結果が得られ、高耐食性化が可能である事を明らかにした。

今回の成果について神山さんは「近年、Caを添加した難燃性マグネシウム合金が開発され、FAA(米連邦航空局)での耐火基準を満たしたとの報告がなされており、次世代のキーマテリアルとして期待されている金属です。本研究を通じ、低炭素化社会への実現に貢献できたら幸いです」と話した。

<指導教員:石﨑 貴裕 准教授 (材料工学科)>