裏へ誘(いざな)う –林業と生きる山村住民の生活モデルの提案

都市部の生活が豊かになっている現代、地方集落は産業が縮小し少子化・高齢化による衰退が懸念されている。三枝さんは、地方創生がとり立たされる中で、産業と暮らしを見直し、集落に根付いた文化や環境を活かしながら、現代にも柔軟に対応できるような集落へと再構築することを目的に研究を行った。

長野県木曽地方を舞台として、古くから受け継がれてきた林業と江戸と京を結んで栄えた中山道の当時の面影を色濃く残す宿場町を背景に、埋もれかけた町の姿を見直し、「文化・暮らし・産業」の3方向から町を更新する計画を行った。川の流れや地形の傾斜、現在まで形を残す歴史と山村特有の生活体系を形体に結びつけ、町屋の骨格を残しつつ、現代の生活に密着した町へのリノベーションを提案した。

三枝さんは「地元であり就職先でもある、長野県を題材として研究を進めました。その場に住んでいるからこそできた研究だと思います。今後、地元での仕事を通じて、生活をしているからこそ見えることを設計の業務の中で生かしていきたいと思います」と話している。

<指導教員:澤田 英行 教授(環境システム学科)>