固定子永久磁石の磁化反転を利用して駆動する新モータの設計

省エネルギー社会実現のため、モータの高効率が必要とされており、それぞれ損失を低減させるための研究がされている。その中でも、巻線コイルで生じる損失である銅損の低減はモータサイズの制約により容易ではなく、これを大幅に解決するための手法の確立が求められている。そこで山田さんは、固定子永久磁石の磁化反転を利用して駆動する新モータの設計を行い、大幅な銅損低減が可能であることを明らかにした。

今回の新メータの設計において、駆動原理は固定子の磁界を永久磁石の磁化反転により生成しており、その磁化と回転子の磁石の吸引反発力によりモータが回転する仕組みとなっている。従来モータと異なりパルス電流を通電して駆動するため、銅損の大幅な低減が可能であり、提案したモータが駆動可能であることを解析により明らかにした。

今後の抱負について山田さんは、「実機実験によりモータの特性を取得し、提案モータの有用性を検討していきたいです。将来的には、この駆動原理を用いた画期的なモータの実現につなげていきたいと思います」と話した。

※磁化反転…外部磁界や電流によって磁石の磁化方向が反転すること(磁石のNSの逆転)。

<指導教員:赤津 観 教授(電気工学科)>