マレーシア学生とのPBL 生命科学科3年生24人が参加

8月18日~8月29日の約2週間、生命科学科の3年生24人が、マレーシアのサラワク大学(Universiti Malaysia Sarawak:UNIMAS)にて、現地学生と身近な課題について解決策を生み出すグローバルPBLを実施しました。
1グループ4~5名の混成グループごとに10日間のフィールドワークや議論を重ね、最終日に全体での成果発表会を実施。指導教員と参加学生の評価によって、最優秀グループを表彰しました。

生命医工学コース 「サラワク大学のキャンパス内で使用できる車いすの開発」

キャンパス内で利用する際に障害となる高い段差、砂利道をはじめ、教室に入る際の通路幅、机の高さなどを考慮した車いすの開発に取り組みました。実際に車いすに乗り、サラワク大学内の段差やスロープの計測、乗り心地などの現地調査を実施し、グループごとにCADを使用したモデリングや、3Dプリンタでのモデル出力までを実施。
それぞれの車いすには、段差乗り越え機能を備えたものや、コストを重視したものなど各グループで工夫の凝らした設計が見られました。また全体発表会において、参加した学生は「自身の意見や提案を率直かつ積極的に伝えるマレーシア人学生の姿勢はとても刺激になった」「解決策へのアプローチ方法など新たな視点を得ながら活発に意見交換できた」と話しました。

生命科学コース 「食中毒の原因となる食材や土に含まれる菌の調査」

生命科学コースの学生に与えられた課題は「食中毒の原因となる菌の種類や作用の解明」。学生たちはグループごとにサラワクの街に出て、市場やスーパーで調査対象とする野菜、肉、魚を購入したり、土や汚染水を採取。研究室に持ち帰りこれを培養し、それぞれ含まれている菌を調査しました。
生命科学コースは、サラワク大学の大学院修士・博士を中心とした学生との混合チームであり、実験方法や資料のまとめ方について学ぶことが多かった様子。参加した学生は「マレーシアの学生が、自分たちとのPBLやフリータイムを並行しながらも、自身の論文執筆や学会準備に懸命に取り組むメリハリのある姿勢がとても印象に残っている。これまで考えたこともなかったが、研究に打ち込む進路も視野に入れたいと思った」と意識の変化を話しました。

週末のフィールドトリップでは、カルチュラルビレッジでボルネオの代表的な民族の伝統文化や伝統家屋について学んだり、クロコダイルやオランウータンを見学し、自然に囲まれたボルネオ島を肌で感じました。
また帰国後、9月30日には大宮キャンパスにて報告会が行われ、PBLの成果を発表しました。「普段使用している試薬や実験過程を英語で説明しようとしたときに、うまく説明できずにもどかしい思いをした」「これまで何度か語学研修に参加したが、英語だけでなく専門知識、実践演習を学べて日本の授業では体験できない経験ができた。後輩にも勧めたい」との声が聞かれました。
サラワク大学とのグローバルPBLは今回が初めてであり、今後のますますの交流が期待されています。 

参加した生命科学科の学生たち
参加した生命科学科の学生たち
カルチュラルビレッジで文化体験
カルチュラルビレッジで文化体験
フィールドトリップ中にマレーシア料理を楽しむ様子
フィールドトリップ中にマレーシア料理を楽しむ様子