延世大学校の校門にて(芝浦工業大学とMOT学生・教員参加者)
延世大学校の校門にて(芝浦工業大学とMOT学生・教員参加者)

大学院工学マネジメント研究科(MOT)は、韓国・延世大学校のGraduate School of Engineering Management(MOT)と合同で、EV(Electric Vehicle/電気自動車)を題材に「日韓合同のEVグローバル・マーケティング戦略の立案」という目標に向けた、延べ4日間にわたるPBL(Project Based Learning)を行いました。

延世大学校との合同MOTセミナーは2007年から開催していますが、今回初めてPBLの方式で実施しました。

10月8日、15日に両校を結んだテレビ会議として、両校の学生、修了生によるプレゼンテーションと質疑応答を行い、その後11月2日~3日には芝浦工大MOTのOBも交えて韓国へ渡航し、延世大学校にて3チームに分かれた合同MOTセミナーを実施しました。

芝浦工大からは教員2名と学生7名、OB3名が、延世大学校からは教員2名と学生10名が参加しました。


AHP手法を元に、各チームまとめた成果を発表
AHP手法を元に、各チームまとめた成果を発表

両校の学生の大部分が社会人のため、AHP(Analytic Hierarchy Process/階層式意思決定支援プロセス)を用いたグループディスカッションでは自動車メーカー、道路建設、国際営業といった、それぞれの業務に基づいた専門的な意見が出ました。

また、修了生からは消費者目線での指摘もあり、さまざまな視点から議論・分析が進みました。2日にわたるグループディスカッションの結果、両国の意見の違いを調整しながら、3チームとも結論までまとめることができました。

意見の違いとして、韓国の学生らは、急速に市場シェアを勝ち取ることを目標にする傾向がありました。

一方で日本の学生らは、車そのものを機能的な価値で売ることよりも、車を含めた新しいモビリティー社会、消費者の観点からのEVについての見方など、やや大きな観点から戦略を考える傾向がありました。

今回の合同授業では、AHPを用いたことや、大部分をディスカッション形式で行ったことから、両校の学生の満足度も高く、実りあるPBLとなりました。

芝浦工大MOTでは、さらにグローバルな活動を推進すべく、来年以降もPBLを継続して実施することを目指しています。


ディスカッションはより深く考えられるよう、それぞれ母国語で発言し、日韓の文化を理解した通訳者を通して行った
ディスカッションはより深く考えられるよう、それぞれ母国語で発言し、日韓の文化を理解した通訳者を通して行った
芝浦工業大学と延世大学校のMOT学生・OB・教員参加者
芝浦工業大学と延世大学校のMOT学生・OB・教員参加者
ヒュンダイやサムスンの広報スペースも見学
ヒュンダイやサムスンの広報スペースも見学

具体的実施内容

10月8日 第1回テレビ会議プレゼン
延世大学校
(1)Juheon Parkさん“Marketing Stragety Proposals Based on EV Market Outlook.” その1
芝浦工業大学
(2)池野茂雄さん「アメリカのゴールドラッシュに学ぶ:誰がEVビジネスのゴールドを手にするか」
(3)青山早苗さん「日本のEV市場の分析と一消費者の観点から見たEV」

10月15日 第2回テレビ会議プレゼン
延世大学校
(1)Juheon Parkさん“Marketing Stragety Proposals Based on EV Market Outlook.” その2
芝浦工業大学
(2)アラン・ロイさん「ヨーロッパにおける消費者と国別政策およびメーカ施策の考察」

11月2日、3日 合同MOTセミナー
(1)堀内義秀教授「AHPの使い方と、これまでのプレゼンやEV試乗、資料をもとにした選択肢案作成の説明」
(2)加藤宣幸さん「日本におけるEV普及へ向けた取り組み」
(3)PBL「EVグローバル・マーケティング戦略プランの立案」

お問い合わせ先

芝浦工業大学
企画広報課

〒108-8548 東京都港区芝浦3-9-14(芝浦キャンパス 2階)
TEL:03-6722-2900/FAX:03-6722-2901
E-mail:koho@ow.shibaura-it.ac.jp