~ 国内外の応募から、磁石非使用の低価格高性能SRモータ研究が選出 ~

赤津観教授(電気工学科)が、省エネルギー社会に向けた低価格・高性能SRモータの普及に努めたとして8月30日、第1回永守賞の大賞として表彰された。世界の電力消費量の約半分をモータが占めることから、その高効率化は省エネルギー化や二酸化炭素(CO2)排出量低減につながり、環境問題解決にも貢献するとして、赤津教授が手がけてきた、磁石を使わずに低コストかつ高効率を実現するSRモータ(Switched Reluctance Motor)の研究とその普及促進の実績が評価された。

現在、高効率といわれているモータでは十分な動力を生み出すために磁石が使われている。しかし磁石はレアメタル(希少金属)を必要とするため高コストだった。そこで赤津教授は、モータの材料をはじめ構造や制御を改善することで、磁石を使わずに5kWで93.5%の高効率を実現し、また問題であった振動騒音も低減させ、磁石使用のモータ性能に近づけた次世代モータを開発した。

永守賞は日本電産の永守重信会長兼社長が理事長を務める(公財)永守財団主催で、モータ、アクチュエータ、発電機に関する技術の研究開発の促進・支援を目的に、国内外の若手中堅研究者・開発者の画期的な技術開発を表彰する制度として設立されたもの。

今後の抱負について赤津教授は「低コストモータを実現しましたが、現時点では性能(効率)が永久磁石を使用したモータにかなわないので、更に性能を上げていきたいと思っています。様々な種類の高性能モータを開発することで少しでもCO2排出の削減に貢献したいです」と話した。