CIMの活用による情報共有の円滑化と整備計画の深化-いわき市勿来地域岩間地区防災緑地整備事業を事例として-

<メンバー>
渡邊 淳さん、佐藤 大紘さん、河野 文昭さん、加藤 紘規さん(以上4名、建設工学専攻1年)、長島 裕樹さん、小久保 翼さん、石田 祐貴さん(以上3名、環境システム学科4年)

地域安全システム研究室では、東日本大震災により被害を受けた福島県いわき市勿来地域岩間地区防災緑地整備事業における話し合いの場での円滑な情報共有や、議論の活発化を支援することを目的として、CIM(Construction Information Modeling)と呼ばれる手法を活用した防災緑地整備計画の三次元化を行っている。

CIMとは、GIS(地理情報システム)とCADを融合した三次元モデリングソフトを用いてコンピューター上に緯度と経度を割り当てた仮想空間を構築し、土木構造物のモデルを作成することでさまざまな計画に役立てる手法である。同研究室では、緑地内に計画される各種施設(防潮堤、防潮林、園路、震災遺構、モニュメント等)に加え、地形や道路基盤、建築物を含めた周辺環境を仮想空間上に作成し、それを動画化して各関係者に提供した。また、現在も話し合いが行われるたびに3Dモデルを更新し、関係者への動画の提供を続けている。

メンバーの渡邊さんは発表について「現在、建築分野において3Dモデルを活用した情報共有や議論が積極的に行われています。しかし、土木分野においてはCG技術の普及が進んでおらず、計画プロセスで3Dモデルが使用される機会が少ないのが現状です。だからこそ、CIMを有効に活用することで実際の緑地、道路計画の推進に貢献し、成果を上げたことが評価されたのだと考えます」と振り返った。

<指導教員:中村 仁 教授(環境システム学科)>