石崎 義弘 非常勤講師(電気工学科)が電気学会第20回優秀技術活動賞(技術報告賞)を受賞しました。

【受賞者】石崎 義弘 非常勤講師(電気工学科)
【技術報告書題目】電気学会技術報告第1306号「避雷器の技術進歩とその適用状況」平成26年4月発行(2014年4月)

今回受賞した報告書は、送配電系統の絶縁協調の要である避雷器において、最近の技術進歩が顕著な送電線用避雷装置、UHV避雷器とポリマー形避雷器の3種の避雷装置・避雷器について、今後の避雷器関連技術、規格改正や制定の方向性を明らかにするため、これら避雷装置や避雷器の最近の技術進歩等の動向と各避雷器の適用状況を調査・体系化することを目的としてまとめられている。

日本固有の技術であるギャップ付送電用避雷装置は、系統の瞬時停電防止ため送電鉄塔上に設置される。2011年の規格制定(IEC 6009908)に伴い海外でも適用が開始された。既存のIEC避雷器規格を拡大適用し普及が始まったギャップレス送電用避雷装置と合わせ、2種類の送電線用避雷装置の適用状況や課題等を明確にした。
UHV避雷器は、日本の技術に基づきインドや中国で開発が進められた世界最高電圧の系統に適用される避雷器で、各国の各種UHV避雷器の開発・検証・適用状況を調査し、課題や動向などを整理した。
ポリマー形避雷器は、がい管の外被にシリコーン樹脂を採用し小型軽量となり、その取り付けが容易で、更に耐震性能が優れているため、最近各方面で適用が進んでいる。このポリマー形避雷器の技術とIEC規格の動向、適用実績と課題を整理した。

本技術報告書で取り上げられている3種の避雷装置・避雷器の調査結果は、最近発行されたJEC規格JEC-2374-2015;酸化亜鉛形避雷器、現在改定が進められている国際規格IEC 60099-8、“Externally gapped Line Surge Arresters”、さらに現在計画されているポリマー形避雷器JEC規格にも資するものと考えられる。特に日本で開発され世界に普及が始まった送電線用避雷装置やUHV避雷器、海外で普及が進んでいるポリマー形避雷器の国際規格の制定やその動向に関する記述は、それらの避雷器の規格制定の背景や経緯を理解する上に有効と考えられる。
上記の3種の避雷装置・避雷器の技術を体系化し、規格改正や制定の指針の確立に資するばかりでなく、今後の避雷器の技術を展望する上でも大いに役立つものと考えられる。

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