三坂 岳広 さん(地域環境システム専攻1年)が第39回コンクリート工学講演会において年次論文奨励賞を受賞しました。

【受賞者】三坂 岳広 さん(地域環境システム専攻1年)
【指導教員】伊代田 岳史 教授(土木工学科)
【発表題目】まだ固まらないコンクリートの水和反応が直流四電極法で測定される電気抵抗に与える影響

既往の研究で、コンクリートの電気抵抗が、圧縮強度等の物性と相関関係があることがわかっている。しかし、計測される電気抵抗が、コンクリートのどのような性質に影響を受けるかは、明らかになっていない。そこで、セメントの水和反応と、電気抵抗の関係を明らかにすることを目指した。

フレッシュコンクリートの電気抵抗は、接水後約2時間まで減少傾向を示し、その後に増加する。電気抵抗の接水後、約2時間までの減少は、セメントから水へのイオンの溶解反応に影響を受けることが明らかとなった。また、接水後約2時間以降の電気抵抗の増加は、水和反応による水の消費に影響を受けていることが明らかとなった。

本研究結果より、電気抵抗の測定をすることで、セメントの溶解反応と水和反応の開始時期を捉えることができる。従って、施工における適切なコテ仕上げ時間の判断、遅延剤や促進剤の添加による水和反応の進行の評価などに使用できる可能性があることが見出せた。