山口 莉奈 さん(応用化学科4年)が化学工学会東京大会2017において学生特別賞を受賞しました。

【受賞者】山口 莉奈 さん(応用化学科4年)
【指導教員】吉見 靖男 教授(応用化学科)
【発表題目】分子インプリント高分子をグラフトしたカーボンペーストを用いた低分子量ヘパリン用センサの開発

心臓手術で人工心肺を使う場合は、血液が固まるのを防ぐヘパリンという薬剤が投与されるが、投与量が少なすぎると血液が固まって血管が詰まり、多すぎると出血が起こりやすくなる。そうしたリスクを防ぐために、血液の中に適切な量だけヘパリンが入っているかをモニタリングする必要がある。
ヘパリンの中でも低分子量のヘパリンは出血リスクが少なく有用であるが、モニタリングする方法が無く、医療現場で使用が控えられる現状があった。そこで、リアルタイムで血中の低分子量ヘパリン濃度をモニタリングできるセンサを目指した。

今回、炭素の表面に薬剤の分子構造を記憶させる高分子を固定し、それを電極とすることで、血中での薬剤濃度を測定できるセンサを開発した。

この電極は、実用化されれば医師が望んでいる世界初の低分子量ヘパリンセンサとなり、安全に低分子量ヘパリンが使用でき、出血リスクの少ない心臓手術が可能となるため、研究を進めていきたい。