保科 篤志 さん(電気電子情報工学専攻2年)、武井 祐一 さん、伊藤 哲平 さん(情報工学科4年)、Siriwat Limwattana さんが情報処理学会 組込みシステムシンポジウム2017において優秀ポスター発表賞を受賞しました。

【受賞者】
保科 篤志 さん(電気電子情報工学専攻2年)
武井 祐一 さん(情報工学科4年)
伊藤 哲平 さん(情報工学科4年)
Siriwat Limwattana (King Mongkut's University of
Technology, Thonburi, Computer Engineering, B3)
【指導教員】菅谷 みどり 准教授 (情報工学科)
【発表題目】在宅リハビリテーション:測定およびロボット感情分析手法の応用の検討

本研究は、介護人材が担うリハビリテーション(以下:リハビリ)の負担を軽減することが目的である。主に、生体情報を用いた感情分析手法をリハビリに応用する。これにより、介護人材は客観的に高齢者の感情を分析し、そこから得られた感情をもとに意欲の向上や、恐怖感などを低減するなど感情を考慮したロボットによる声がけや制御ができるようになる。また、簡易計測手法の開発により自宅でリハビリ効果を計測する手法の開発を目的としている。

主にリハビリテーション負担軽減と効果向上を目指し(1)脳波、心拍から感情を推定する感情推定手法により、リハビリ時の負担を感知し、低減する制御の実現(2) 感情推定手法による声がけ効果の測定と評価、(3)在宅リハビリ時の高齢者の状態把握のための筋電位や心拍などの情報解析手法の提案を行ってる。

今後の超高齢社会において、高齢者のQOL(Quality of Life)向上を目指した本研究は、より重要となると考えている。特にリハビリは、器具を用いる場合に恐怖感が生じる。先が見えない、意欲維持などが難しいなど、心の問題があることから、我々が提案している感情を考慮したリハビリ手法は重要な研究だと思われる。感情を考慮した客観的な機械制御ができれば、恐怖心などを適切に把握して、制御や低減のための声がけなどを効果的に行うことができる。また、簡易測定方法が確立すれば、家庭での介護負担が減ると考えている。

我々は、新しい手法の開発に取り組んでいるが、まだ実証実験ができていない。また、現在は情動と呼ばれる一時的な感情のみを対象としているが、長期的な意欲や、やる気との相関などを明確にすることは、これからの課題である。これらの課題を解決することができれば、一層実用に近づくことができるのではないかと考えている。

《菅谷先生よりの謝辞》
最後に、この研究は、様々な人のご協力により実施しています。まず、タイから研究室に来てくれたSiriwa君に感謝しております。彼は重要なプログラム開発に協力してくれました。また、人間総合科学大学保健医療学部、リハビリテーション学科、藤本鎮也助教には、専門の立場からのアドバイスをいただき、感謝しております。独立行政法人科学技術振興機構(JST)の研究成果展開業「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」及び名古屋COI 拠点、サステナブル基盤部門サステナブル基盤グループ)、山田和範氏、横矢真悠氏には、リハビリロボットの共有や研究議論をさせていただいており、改めてここに感謝を申し上げます。